2023年6月

飛騨トンネル 避難抗見学

私は、飛騨高山旅館ホテル協同組合の女性部に所属しています。
その研修で昨日、NEXCO中日本さんのお誘いをうけて飛騨トンネルの避難抗の見学をさせていただきました。
飛騨トンネルは、東海北陸自動車道、飛騨清見ジャンクションから白川郷インターまでの間のトンネルです。この区間(25キロ)は険しい山々、山岳地帯なので10本ものトンネルがあるんです。その中でも、10・7キロもある飛騨トンネルは日本でも2番目に長いトンネルです。
1,744メートルの籾糠山を通りますし、大量の湧き水や粘土質の土などで難工事となったそうです。なんと工事に9年4か月もかけての開通となったということです。
その工事の様子を、NEXCO中日本さんの清見の保全事務所で見せていただき、その後、専用の車に乗り換えてトンネルの横にある避難抗に入らせていただきました。
避難抗という通常入ることのできないトンネルに入らせていただくために、専用のヘルメット、安全チョッキを着用し、シューズカバーまで用意していただきました。
避難抗は、5キロ以上の長さのあるトンネルの横には必ず作られるものだそうです。そんなことさえ知らなかった私たちです。
避難抗の意味、役割、工夫などを知り感心し、驚き、感謝の気持ちでいっぱいになりました。道路の安全を守ってくださっている方々の見えない苦労、努力、素晴らしいですね。
避難抗は、トンネル内での事故などが起きた場合に安全にトンネルから出るために作られています。飛騨トンネルの避難抗は車1台が通過できるほどの大きさですが、たくさんの工夫がなされていました。一定区間で本線の非常口で繋がっていますし、湧き出る水を使用して火災が起こったときの温度をさげるためにスプリンクラーのような働きができる設備もありました。
NEXCOさんの清見の保全事務所の中の執務室の見学もさせていただきました。何年か前にお邪魔した時とは全く違う、女性に優しく働きやすそうな環境に驚き、羨ましく自分たちの施設も見習うことが多いと勉強させていただきました。
私たちは日々たくさんのお客様をお迎えしています。
そのお客様が高山に来てくださるには、公共交通機関、また道路の安全が必須です。その安全を支えて下さる方々の事を改めて感じることが出来ましたし、感謝の気持ちでいっぱいになる有意義な研修となりました。

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